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髪をほどくことによって大人になれる巫女（みこ）ちゃんとパパの、心温まる物語です。神塚先生の魅力は、やはりその独特のペンタッチ。一見アニメ系でありながら、細く丁寧で柔らかい描線は、この作品でも十分に発揮されています。最小限のスクリーントーンで、 ベタも斜線も少なく、とにかくペン画の力だけで読ませるのは相当な実力が必要です。１９９０年頃に「Young Hip」誌にて連載。未完なのが残念。

８０年代末に大日本絵画から出ていた「COMIC NOIZY」誌にて連載。神塚先生の初期作品で、バイクなどメカ愛で溢れた一冊です。美少女の水着の抜き（コマ枠からはみ出して全身を描くこと）などサービスも忘れておらず、眺めるだけでも楽しめますね。

「月刊バイクガイド」誌や「レーシング・コミック」誌などに連載された、神塚先生のバイク漫画傑作選。１９９１年に白夜書房から単行本化。 表題作『RUSH!』は何と１９８７年「COMIC WAVE」掲載で、神塚先生がプロ初期から非常に上手かったことが分かります。

姉を亡くして心を閉ざした少年と天使の姿で現れた姉との物語。神塚先生からメカを取ると、割とドロドロの小学生モノになることが多いです。この辺、八神健先生と似ていますね。後半になるに従って洗練されていくペン画も見もの。１９９４年角川ドラゴンコミックスから発行。

配送やレスキュー等を行う「風駆（かざかけ）組」の活躍を描く作品。この頃から、キャッチーな絵柄が書店でもかなり目立つようになった気がします。主人公の舞ちゃんがとにかく可愛らしく、作中でドレスなども着せてもらえていることから神塚先生にも愛されていたことが分かりますね（笑）。１９９５年から月刊コミックドラゴンで連載。巻末のスタッフ表が豪華で驚き。

黄色いモトコンポ（改）の表紙で知られる、神塚先生の代表作。『月刊アフタヌーン』で１９９２年から連載。人物画とメカが一体となって生き生きと描かれ、ペンタッチの細かさとスピード感のあるネーム運びも相まって、最も脂の乗りきった時期ではないかとさえ思えます。例えば私（赤松）の場合、メカは全てポリゴンＣＧや写真トレスで、どう見てもキャラの線画と違うので、何か「合成した感じ」になってしまうのですが(^^;)、神塚先生の場合は「本当にバイクに乗っている」としか言いようがありません。