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20世紀初頭のアメリカ。
人の冒険心が陸、海から空へ、そしてその為の科学技術を手にしようとしていた時代、
一人の少年が人力による羽撃機の完成を目指し、それを見守る少女の姿があった。
主人公ビルは、先駆者・オットー・リリエンタールの死、時代を代表する科学者・
サミュエル・P・ラングレーとの葛藤の出会いを経験し、ミユキ・ケン姉弟との友情を
糧として、翼による飛行の確信に迫っていく。
「俺は鳥の様に空を飛ぶんだ」
時は1903年、ライト兄弟による最初の動力飛行機誕生が間近となった頃であった。
今日も絶対不可能とされる人力羽ばたき飛行に挑戦する航空史IFの物語。
【第33回手塚賞準入選作】
1987年執筆。週刊少年ジャンプ増刊SummerSpecial掲載。
電子化(2012年)の際にカラー表紙を描き下ろしています。
巻末に執筆の経緯・受賞後の体験談などを記したあとがきがあります。
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