1冊だった底本を3つの分冊化にするというセコいやり方も問題だが、何よりも3冊全てチカラ持ちの人物を表紙に載せるというのは些か「紛らわしい行為」かと。読む前は表紙の人物が2,3話で何か活躍する短編かと思ったら実際はオムニバス形式だったし。
どれも投げっぱなしな内容で消化不良の落第点、読んで後悔。
- 投稿日:2021.03.05
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町に突然「神」がやってきた。その自称・神はボロボロの衣服をまとい、駅前で大声を張り上げて演説をするのだった。 「民よ聞け! この世に人間のいる限り争いは絶えない。世界に平和が訪れる日など永遠に来るわけがない! いや、ただ一つ平和への道がある。それは核を増やすことだ。世界中の国が核を保有すれば戦争は起こらん、双方が怖くて手が出せないのである」とこの調子で鬱陶しいことこの上ない。この自称・神は演説を終え、飯屋に入ると……?(「淫者の声」より) 山松ゆうきちの傑作短篇集!
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