舞台は多少うらぶれた漁師町という感じで、回ごとに高校生の主人公の周りの人物にスポットライトを当て、それぞれの人生の困難や切ない思いが描かれます。
それを「チョー」や住民たちのしぶとさが中和してとてもいい味わいを出していると思います。
人物も背景も絵が温かみの伴った綺麗さというか、快いです。
- 投稿日:2024.05.21
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奥田屋酒店の息子・敏夫はある日、町の貸本屋を訪れた。劇画本だけ借りるつもりだったが、見栄で三島由紀夫の小説「美しい星」も借りた。その事を憧れの美少女転校生・高遠美沙子に知られたのをきっかけに、敏夫と美沙子は話をするようになる。二人の事は学校や町で噂になったが、当の敏夫の心にはためらいや恐れがあって…。――海辺の町を舞台に描かれる叙情的なヒューマンドラマ。
舞台は多少うらぶれた漁師町という感じで、回ごとに高校生の主人公の周りの人物にスポットライトを当て、それぞれの人生の困難や切ない思いが描かれます。
それを「チョー」や住民たちのしぶとさが中和してとてもいい味わいを出していると思います。
人物も背景も絵が温かみの伴った綺麗さというか、快いです。
ある回では存在感が薄い人物が別の回では章題になって別の面を見せたりします。
現実の他者の人生の重い部分が急に可視範囲に入る感覚とマッチしていて引き込まれます。
その形式の中でチョーはチョーの回以外でも大体同じ感じで存在感強いです。
彼の生きざまには少し憧れます。
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